ホームヘルパーとは、介護を必要とする方の自宅を訪問し、食事や洗濯などの日常生活のサポートのほか、生活していく上でのアドバイスや精神面のサポートも行なうのが主な仕事をする介護職のことです。
介護保険上では訪問介護員と呼ばれているホームヘルパーの主な仕事は、身体介護と生活援助、通院介助の3つに分けられ、提供するサービスはそれぞれの状況によって異なり、ケアマネージャーやサービス提供責任者、利用者と相談の上決められます。
身体介護は、食事や着替え、排泄などの直接身体に触れる介助と治療食もしくは流動食の調理も含まれ、法令で定められた条件にもとづいて、専門の研修を受けたホームヘルパーの場合には、たんの吸入や経管栄養などを行なうこともあります。
生活援助は、掃除や洗濯、買い物などの普段の生活に必要な家事の援助、薬の受け取りなどの直接身体に触れない範囲の身の回りの世話をすることをいいます。
生活援助は、家事代行に似ているため、家政婦やお手伝いさんと同様に思われがちですが、全く違うものなのです。
通院介助とは、ホームヘルパーが運転する車で、かかりつけの病院などに連れて行き、歩行や車椅子での移動の介助をし受診の手続きを行なうことをいいます。
ホームヘルパーとして活躍するには、介護職のスタートラインとなる介護職員初任者研修以上の資格が必要となります。
介護職員初任者研修は、介護の基礎知識や倫理、実務など130時間のカリキュラムで学び、最後に試験に合格すれば研修修了者となれる比較的容易な民間資格なため、誰でも挑戦しやすいといえるでしょう。